癸をイメージしてみる

「雨」「水滴」

癸は雨や雨雲、水滴です。

雨は広範囲に影響を与えます。

甲(大木)を潤します。

乙(草花)の成長に欠かせません。

特に暑い季節には恵みの雨になります。

癸は壬を強めます。

枯渇しそうなダムや湖の力になります。

これらの作用だけをみても他者をサポートすることが多い人物と言えそうです。

優しく控えめな態度が好感を持たれます。

癸に対する他干の作用

本来なら日干を強める作用の印星ですが庚、辛が癸を積極的に生じることはありません。

力になってくれる存在がいたとしても思ったほどの影響がないように思います。

結局、頼れるのは自分ということになるのかもしれません。

癸と己の干関係を

雨露潤土(うろじゅんど)と言います。

雨が大地に浸透する様子です。

癸からみて己は偏官です。

人に優しく自分に厳しい人物と言えます。

癸と丙の干関係を

黒雲遮日(こくうんしゃじつ)といいます。

雨雲が太陽を遮っている様子です。

癸からみて丙は正財です。

真面目、働き者といった印象です。

お金や物事に対して地道に計画することができる人物です。

癸は弱い干

十干の中で癸は最も弱い干と言われています。

比劫の「壬、癸」印星の「庚、辛」の作用が期待できないことや癸が陰干ということが関係するのでしょうか…

情にもろい一面もありそうです。

周囲の状況に振り回されないように気をつけたいところです。

良い悪い関係なく癸の他干への影響は大きいです。

ただ、日干「癸」への作用を考えるとあまり頼れるものではありません。

だからなのか?

忍耐力の強い方が多いです。